かめこの話(その6・再診)
8/11(木)
再び病院の日です。
夕方からだったので、昼間かめこの様子をそっと見ると、岩の上でじっとしていました。
移動中はおとなしくしているとはいえ、暗い中でなにやら揺れるし、明るくなったらなったで慣れない病院だし、かめこにとって通院は少なからずストレスがかかっていたことでしょう。
今回も卵胞の様子を見るため足の付け根のエコーをしてもらいました。
卵胞がまた写っています。これが前回7/17に撮ったものなのか、新しくできたものなのかを判断するのは難しいそうです。
卵胞がいつまでもお腹の中にあって体に影響を及ぼすような場合は、最後の手段として開腹手術をして卵巣を取らないといけないと言われました。
カメの卵巣は、人間や犬猫とは違い、複雑な作りになっているので、全てを取りきるのは不可能だそうです。こんなに小さいのにお腹を開くとか…聞いていて手が冷たくなるような思いでした。
その他、先生と話をした中では、エサを全く食べないのは問題だけれども、食べる時には食べるならまだ様子見でOK。
ただ、今のような状態の時に嗜好性のあるもの(煮干しなど)ばかりをあげるとそれしか食べなくなってしまうので、食欲の有無のチェックの意味でたまにあげるならよいのだそう。
なんにしても、この卵胞を持っていることからくる不安定な状態が変わらなければ、また8月末頃に再受診するように言われました。
素人目の経過観察はとても不安です。きっとまた月末に診てもらうことになるだろうなと思いました。
お会計は、再診費とエコーで2,376円でした。
この日の夜、水換え中にのしのしと筆入れの上に登っていました。
見た目には何も変わらないように見えますが、体の中で何が起こっているのか、かめこも初めてのことで分からず不安だろうな、でもどうしてあげたらいいんだろう、という暗く立ち込めた雲の中にいるような気持ちでした。
かめこの話(その5・初診後〜再受診までの日々)
前回の初診から2週間。
エサの回数を、先生の言う通りに毎朝→1日おきに一度だけに減らしました。そのせいか、エサの食いつきは以前より良くなった反面、だんだんと体重が落ちていきました。
今までが太りすぎていたのかな?
このくらいの大きさのカメにとって、数グラムの減少は問題ないのかしら。
この頃は水換えの度に体重を測り、かめこはこのままどんどん痩せていってしまうのではないかと、ものすごく不安でした。
日中、夜まで部屋を空けているのでその間どうしているのかは分かりませんが、私が帰宅してから活動している姿を見るにつけ、相変わらずプカプカ水に浮いているし、かと思うと電源が入ったかのように大暴れしています。
水から出してやると、部屋の中をのしのし歩き回り、いつも通り私の足の上を伝って肩に登ってきたりしていました。
この頃、ポケモンGOがリリースされた後で世間が大盛り上がりしていました。
うちにはこのようにリアル・ポケットモンスターかめこ。
8月に入り、どうにも変わらないかめこの様子が心配なので、再度受診の予約を取りました。
休日も開いているのがとてもありがたいです。
再診までの体重測定メモです。
これを見ると、6月のピーク時から25gも落ちていて、後で先生に聞いたところそこまで心配することはないとのことでしたが、この記録を見ると今でも切ない気持ちになります。
小石まめこ
まめこを庭で少しだけ日光浴させました。
初めての庭はいかが。小石の上だと、本当に同化して見失ってしまいそうです。
カメには、骨や甲羅を作るためのビタミンDを体内で合成するために太陽の紫外線が必要不可欠ですが、ミシシッピニオイガメの場合は紫外線供給量をそれほど多くは必要としないといいます。
それでも、気候のいい時は時々太陽光を浴びさせてあげたいところ。ベイビーの時期は特に。
なのに、暗い方暗い方へ行きたがるのはなぜですかまめこ(かめこも然り)。
日陰で苔むしているところにも連れて行ってみました。
アメリカのカメなのに苔が似合う!顔がかゆかったようで、左手でチャッと擦っていました。
ふと見ると、岩の上にわりと大人っぽい体つきのかっこいいカナチョロちゃんがいました。
渋い顔面に黒目がちの瞳、ハンサムです。
カナチョロが自分よりちびのカメを見たら、あるいはまめこが自分よりめちゃめちゃに長いいきものを見たらどんな反応をするんだろう?
かめこの話(その4・初めて病院に行く)
7/17(日)
かめこと初めて電車に乗って、御茶ノ水へ向かいました。
移動する際の入れ物については、小さいプラスチックの虫かごを買って、その中にタオルを敷き、かめこが狭くないように、且つ移動の揺れで転がったりしないようにミニタオルをクッションにしました。
かめこを入れた虫かごをトートバッグに入れ、暑くないか、冷房の効いた電車で寒くないかチェックするための温度計も中に入れて出かけました。
これは病院の帰り、地下鉄で帰る前にかめこに御茶ノ水の晴れた空を見せた時の様子です。
鼻がうっすら赤いのは、タオルで擦りむいてしまったようです。
さて、初めての爬虫類専門の病院です。
厳密にいうと、2度目。1度目はまだうちに来てひと月くらいの頃、やたらと首を痒がったり、陸に上がって乾かしすぎているように見え、飼育指南をしてもらうために、家から車で行ける近さの、カメも診てくれるという動物病院に行ったのが初めてでした。
そことは違い、やはり爬虫類のエキスパートである先生のいる病院、受付にオオアタマヒメニオイガメのタマちゃんがいたり、診察室にはジーベンロックかな?曲頸亜目のナガクビガメがゆら〜っと寛いでいるという、珍しいカメも愛でられるという素晴らしい病院です。
ここです。かめこに何かあったら連れてこようと予てから決めていました。
予約をしていたので、すぐに診察室に通されました。
先生に前述の最近気になることを話すと(とても話しやすい先生です)、まず見た目でメスと判断されました。太り過ぎてもいないとのこと。でも、エサはもうここまで成長したら1日おきに1回でもよいと言われました。40センチ水槽では運動量もさしてあるわけではないので、肥満を避けるためです。
続いて、左右の足の付け根のエコーをしてもらいました。ここからは奥の部屋で先生と女性スタッフさんが行ってくれるので、こちらからは少ししか見られませんが、かめこはおとなしくされるがままの様子でした。
人間と同じでエコーをする箇所にゼリーを塗るのでしょう、終わってからティッシュで丁寧に拭き取ってもらっていました。
エコーでは、卵胞がいくつかポコポコと写っていました。
写真の上部に白い丸がいくつか写っています。これがお腹を圧迫してエサを食べなくなっているのかもしれないとのことでした。
この時期はカメの産卵時期だから、エサを食べない、暴れる、落ち着かない行動が出るという話を聞きました。
カメは鳥と同じで、つがいでなくても無精卵を作ってしまいます。卵胞ができて、卵になって産むこともあるし、卵にならずに体内に吸収されるというサイクルだそうです。
怖いのは、卵が詰まったり、卵胞がどこにもいかずに体内にとどまって卵胞鬱滞という病気を引き起こしてしまうこと。メスのカメでは珍しくないのだそう。
そうか、かめこまだ4歳くらいなのにもう卵を作ろうとしていたのか…とそれはそれは静かな衝撃でした。
ひとまず7月中はエサの回数を減らして(1〜2日おきとする)様子見、8月に入っても元気がない、食欲がない等であれば、卵胞の問題や別の病気の可能性もあるので、また来るように言われました。
先生に飼育環境を伝えたら、今の2日に1回の水換え頻度ならばOK。あとは夏の時期でも急に気温が下がったり冷房で冷えることもあるから、常にヒーター(水温が低くなれば自動で温まる)を入れておくのは良いことですと及第点をいただきました。
夏の暑い日だったので、日陰を選んで歩くようにして駅に戻り、帰宅しました。
【この日のお会計】
初診料と検査料で3,780円。
人間のように健康保険が利くわけではないので、いくらくらいかかるんだろう…と正直心配でしたが、思ったより良心的な金額だったので少しほっとしました。
かめちゃん、病院おつかれさま。ちょっと疲れたのかだらりとしています。
かめこの話(その3・病院に行くまで)
7月に入ってから、なんだかいつもと様子が違うな?と思うことがあって、かめこを御茶ノ水にあるカメの先生に診てもらうことにしました。
ミシシッピニオイガメはわりと水の底をのしのし行くタイプだと思うのですが、こんなふうにプカプカ浮いていることが増えたのです。
浮いていると思ったら突然バシャバシャと暴れて、暫くすると落ち着くという行動も見られました。
それから、レプトミンを食べるというより噛んでグシャグシャにして出したりし、ちゃんと食べてるのかな?という日が目立ちました。
普段は猛烈なごはんくださいダンスをして、レプトミンをほぼ丸飲みみたいに食べていたかめこ、食欲は元気のバロメーターですから、そこが一番の心配のタネでした。
毎朝、これくらいの量を食べていました。夜はエサなしです。
カメお得意の食べこぼしをスポイトできれいに吸い取ってから、減った分の水を足して仕事に行っていました。
その頃の体重は…
333g。6月下旬のピーク338gから少しだけ減っていました。
以上のことを電話で伝えて、7/17(日)に初めての診察予約を取りました。